あの国の本当の思惑を見抜く地政学 (著)社會部部長

「歴史は暗記」だと思っていた中高生時代の自分に教えたい。そんな一冊に出会いました。
『あの国の本当の思惑を見抜く地政学』(社會部部長 著)。
「アメリカは強そうで実は弱い」という衝撃的な第一章から始まる本書は、私たちが知っている歴史の出来事を「地理」と「生存戦略」という全く別の角度から照らし出してくれます。

「ロシアは弱いから、広い」という恐怖の裏返し、豊臣秀吉が300年先取りしていた「大東亜共栄圏」、米中は「似たもの同士」、米国は実は弱い、など、自分が覚えていた事とは逆説的な問いから入ります。

この本を読んだ後、世界は、「国家のリーダーによる主観的な感情や正義」というよりも、もっと抗いようのない「物理法則」に近い、隣国との間に山脈があるか、平原が広がっているかという「地理的条件」が、その国の軍事戦略を強制的に決めてしまう。

チェスのように山や川や平原や海を自由に動かせるわけではなく、その土地に縛り付けられた国家が、生き残るために「そうせざるを得ない選択」を積み重ねている姿、のように思えました。

難しい専門用語を使わず、中学生レベルの知識から世界情勢の核心まで一気に連れて行ってくれる語り口は、まさに「大人のための教養本」でした。

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