ブラッシュアップライフ

すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法 楠木 建 (著)

──楠木建さんの本を読んで考えたこと

楠木建さんの『すべては「好き嫌い」から始まる』を読んで、一番新鮮だったのは、「好き嫌いとは何か?」という問いでした。


正直、それまで「好き嫌い」については、

「好き」とか「嫌い」って、感情的でちょっとワガママなもの。
一方で「良い」「正しい」は、もっと客観的で理性的なもの。
そんなふうに、なんとなく思い込んでいた気がします。

たとえば、
「お金を稼ぐのは良いこと」
「だから、お金を稼ぐのが好き」
――みたいな思考。
これは、自分の“好き”というよりも、世の中で“良い”とされていることをそのまま信じて、「好き」と混同していたんじゃないか? そんなことに気づかされました。

思い返せば、子どもの頃から「好き嫌いはよくない」と教えられて育ってきました。特に食べものに関しては、「嫌い」と言うと注意されることが多かった。でも、それって本当にそうだろうか?
お菓子が好きでも、人付き合いが苦手でも、それが「悪い」ことなのか?

「良い」という日本語には、「正しい」という意味合いと、「好ましい」という意味合いの両方があります。だからこそ、自分の中でも「良い=好き」という混同が生まれやすいかもしれません。

でも、これからは「これは良い」と感じたとき、それは「好き」なのか? それとも「そうあるべき」と思い込んでいるだけなのか? 立ち止まって考えて、「好き」に言い換えれるか?考えてみようと思います。

自分の“固有の好き嫌い”を、もっと丁寧に見つめてみる。
他人に言われた「良い」じゃなく、自分で見つけた「好き」。
その感覚を判断基準に、思考し、判断し、行動していく。

良し悪しではなく、「好き」「嫌い」を突き詰める、新しい視点を得ました。

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