ブラッシュアップライフ

すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法 楠木 建 (著)

一番新鮮だったのは、「好き嫌いとは何か?」という問いでした。


正直、それまで「好き嫌い」については、「好き」とか「嫌い」って、感情的でちょっとワガママなもの。


一方で「良い」「正しい」は、もっと客観的で理性的なもの。
そんなふうに、なんとなく思い込んでいた気がします。

たとえば、
「お金を稼ぐのは良いこと」
「だから、お金を稼ぐのが好き」
――みたいな思考。
これは、自分の“好き”というよりも、世の中で“良い”とされていることをそのまま信じて、「好き」と混同していたんじゃないか? そんなことに気づかされました。

これからは「これは良い」と感じたとき、それは「私が好き」なのか? それとも「そうあるべき」と思い込んでいるだけなのか? 立ち止まって考えて、「私が好き」に言い換えれるか?考えてみようと思います。

自分の“固有の好き嫌い”を、もっと丁寧に深堀してみる。
他人に言われた「良い」じゃなく、自分で見つけた「好き」。
その感覚を判断基準に、思考し、判断し、行動していく。

良し悪しではなく、「好き」「嫌い」を突き詰める、新しい視点を得れる本です。

すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法 (文春e-book)

仕事は晴れの日ばかりではない。努力をしても成果が出ない。思うような評価が得られない――では、どうしたらよいのだろう? ・インセンティブに頼らない仕事術とは? ・「良し悪し」よりも「好き嫌い」――「コレクトネス」の奴隷になるな! ・UMS(ユニクロ、無印良品、サイゼリア)にみる独自価値の創造 ・アマゾンの競争優位の正体は「順列」にあり ・「今こそ改革を!」を演説する社長を信用しない理由 …

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