人生はすべて、選択の積み重ね。

ヒーローズ・ジャーニーとヒロインズ・ジャーニー

ヒーローズ・ジャーニー

「勝つこと」「外の世界で戦うこと」が正しいと思ってた

たとえば、小さい頃からよく読んできた少年漫画。

主人公は旅に出て、仲間を集め、強敵と戦い、最後は勝利して「英雄」になる。
『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』、『進撃の巨人』なんかがまさにそう。

この「外の世界に出て、強くなって、何かを手に入れる」っていう流れ。
気づかぬうちに、
「もっと頑張らなきゃ」
「結果を出さないとダメだ」
「何かを成し遂げないと意味がない」
という価値観が、自分の中に染みついていたりします。

ヒロインズ・ジャーニー

「ちゃんとしてる自分」「人に好かれる自分」でいなきゃって思ってた

逆に、少女が主人公ではどうでしょう。

『モアナと伝説の海(Moana)』『NANA』『エルサの旅(アナと雪の女王/Frozen)』
主人公は恋愛や友情、過去の傷と向き合いながら、自分の気持ちに正直になろうとします。
戦う相手は、外の敵というより自分の中にある不安や思い込み

この物語を通して知らず知らずのうちに、
「感情をうまく扱えることが大事」
「人間関係を大切にしなきゃ」
「自分よりも、誰かの気持ちを優先するのがいい」
そんな価値観が「自然なこと」として刷り込まれていたりします。

社会的背景と文化的影響

少年漫画が「外の戦い」と「英雄性」を強調するのは、男性が社会で「強さ」や「勝利」を求められる文化的背景から来ていると言えます。

一方、少女漫画が「内面の成長」や「感情の癒し」に重きを置くのは、女性が社会で「他者との関係性」や「感情的なケア」を大切にするという価値観が影響しているからです。

ただし、現代では、この枠を超えた作品も増えており、女性キャラクターが外の世界で男性に混じって一緒に戦う物語(例えば、キングダムの羌瘣や『ONE PIECE』のナミなど)や、男性キャラクターが内面的な成長を遂げる物語(例えば、『銀魂』の坂田銀時など)も目立っています。

物語の型から、抜け出してもいい。

「戦いに勝たなきゃ」も
「いい人でいなきゃ」も
どちらも誰かが作った“型”です。

「強くなければならない」「何かを成し遂げなければ価値がない」「他人の期待に応えなければ」
そうした思い込みの根っこには、もしかしたらヒーローズ・ジャーニーの価値観があるのかもしれません。

あるいは、「傷ついても感情は飲み込むしかない」「他人を優先して自分は後回しにするべき」
そんな無意識の癖は、ヒロインズ・ジャーニーの文化的な影響から来ているのかもしれません。

「生き方のイメージ」って、意外と自分で考えて決めたようで、
知らないうちに物語の“型”に乗っかっている
のかもしれない。

そして、それに気づいたときから、
あなたは自分の物語を“書き換えること”ができる。

もっと自由に。もっと正直に。
何かを成し遂げなくても、誰かに評価されなくても、
「これが私の人生だ」って思える生き方をしていい。

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