——英語多読で広がる、自分の知らなかった世界
英語の多読を始めてから、「あれ?この人、どんなことをした人だっけ?」と思う出会いが増えました。
最初は、ジョン・F・ケネディやマリー・アントワネット、ナポレオンなど、なんとなく知っている人物から読み始めたんですが、少しずつ、今までの自分の学びでは触れてこなかった人物たちにも惹かれるようになってきました。
たとえば——
🛩 アメリア・イアハート
女性として初めて大西洋を単独横断飛行した伝説のパイロット。女性の社会進出がまだまだだった時代に「空のファーストレディー」と呼ばれ、勇気ある行動で多くの女性に希望を与えました。彼女の物語は冒険そのもので、読み終えたあとには勇気と自由の風が吹いてくるような気がします。
📜 アレクサンダー・ハミルトン
カリブの小さな島で生まれ、孤児となった少年が、アメリカ建国の立役者にまでのぼりつめたサクセスストーリー。初代財務長官として金融システムを整えた一方で、政治的な対立の果てに決闘で命を落とすという、波乱万丈な人生。「出自は関係ない」という彼の歩みは、現代の私たちにも深い示唆を与えてくれます。
🔋 ニコラ・テスラ
エジソンの陰に隠れがちだけれど、実は現代の電力システム(交流電流)を作り出した発明家。奇抜で孤独な天才で、晩年は貧しく亡くなったものの、今ではその先見性が再評価され、Tesla社の由来にもなっている人物です。成功とは何か?才能とは?と考えさせられる話でした。
🥋 ブルース・リー
アクション映画のスターとして知られるブルース・リーは、ただの映画俳優ではなく、哲学的な言葉を多く残した思想家でもありました。今とは違い白人優位で差別が強く残る中で、アジア人としてハリウッドに挑み、身体だけでなく精神も鍛えた人。その生き方には深いメッセージが詰まっています。
こうした人物たちの物語を読んでいると、「自分は何を知っていて、何を知らずに生きてきたんだろう」とふと思います。日本の教育で扱われないだけで、世界には本当にたくさんの“生きた物語”があるんだな、と、当たり前といえば当たり前の事が、とても腑に落ちました。
多読は、英語を学ぶ手段ではあるけれど、世界とつながるきっかけにもなる学び方。
日本語の情報のフィルターを越えて、広い視点を持てるようになる。
文法や単語力やスコアの先に、人生の視野が広がる感覚があり、それが一番の醍醐味でありモチベーションになっています。
読書とは、それは英語でも日本語であっても、短期的に何かの結果が出るものではありません。
ただ、ゆっくりだけど確実に、「知らない世界とつながる力」を育てているような気がしています。
それがきっと、将来の選択肢や可能性を広げてくれると信じています。