「人生って、結局は“選ぶ”の連続だな」
そんなふうに思ったのは、クローゼットの前で一枚の服に迷っていたときでした。
着ていないのに、捨てられない。
でも着るわけでもない。
…ただ、なんとなく“もったいない”から、そこにある。
でもそれって、
もしかすると「人生」でも、同じことをしてるのかもしれない。
私たちは、毎日いろんなことに囲まれて生きています。
やること、持ち物、人間関係、役割、プレッシャー。
全部をがんばろうとすると、どこかで疲れてしまう。
だけど本当は、**“全部は手に入れなくていい”**ってこと、
ちゃんと心は知ってるんですよね。
断捨離をしていると、自然とこんな問いが浮かびます。
- 「これ、今の私に必要?」
- 「これを持ち続けてるのって、なんのため?」
それはいつのまにか、
「この働き方は?」「この人との関係は?」「この夢は?」
そんな**“生き方そのもの”への問いかけ**に変わっていきます。
断捨離は、ただモノを減らすだけじゃない。
それは、自分の「頑張りどころ」と「逃げどころ」を見つける練習。
人に決められるんじゃなくて、あるべき論にとらわれず、
ちゃんと自分の言葉で選べるようになるための、小さなトレーニングなんです。
手放すことって、ちょっと勇気がいるけれど、
それは「諦める」ことじゃなくて、
**「自分に合うものを、もう一度ちゃんと選び直す」**こと。
その先には、
心が軽くなって、まっすぐ進みたくなるような日々が待ってる気がします。
「全部がんばらなくていい」
「手放すことも、前向きな選択」
そう思えるようになったら、きっと人生がちょっと優しくなる。
断捨離は、そんなふうに人生の整え方を、静かに教えてくれるものなのかもしれません。