ブラッシュアップライフ

嫌われる勇気 相手の気持ちはコントロールできない ―「自分の課題」に集中する

1. 自分の意見を言うときに感じる「怖さ」

日常の会話の中で、自分の意見を言うとき、
「これ、もし変に思われたらどうしよう?」と、つい考えてしまう瞬間はありませんか?

たとえば、友達に何かを提案したとき、
「これ、ちょっと前の私なら言わなかったな」と感じたり、
「こんなこと言って、嫌われたらどうしよう?」と、心の中で不安がよぎることもあります。

また、SNSで自分の考えや気持ちを投稿する際も、
「これ、他の人はどう思うだろう?」と、反応を気にしてしまうことがよくあります。
「自分がどう見られているか」や「他人にどう受け取られるか」を心配しすぎて、
気づいたら何も発信できないままで終わってしまう──そんな経験、誰でもあるのではないでしょうか。

2. 他人の反応はコントロールできない

でも、結局その不安や恐れは、相手の問題ではありません。
どう受け取られるかを心配しても、それは私が作り出した不安でしかなく、
相手が実際にどう感じるかはコントロールできないのが現実です。

心理学でいう「課題の分離」という考え方では、
「自分の課題」と「相手の課題」を明確に切り分けます。
つまり、「自分が何を伝えるか」は自分の課題、
「相手がどう受け取るか」は相手の課題。
そこを混ぜてしまうと、余計な不安に振り回されるだけになってしまうのです。

3. 「不快だよ!」と言われたとき、コントロールできるのはどこまでか

たとえば、あなたが誰かから「不快だよ!」と言われたとします。
そのとき、あなたはどう反応するでしょうか?

傷つくのか、受け流してスルーするのか、怒って言い返すのか──。
どの反応を選ぶかは、あなた自身の自由です。
相手が何を言ったかよりも、それをどう受け取るかは、あなたの問題です。

そもそも、「不快だよ!」と感じるポイントは人によって違います。
ある人にとっては平気な言葉でも、別の人にとっては大きなダメージになることもあります。
つまり、相手がどう感じるかは、完全にその人自身のフィルターを通して決まるのです。

そして逆に、あなたが勢いで「不快だよ!」と言ってしまった場合も同じ。
その言葉を相手がどう受け止めるか──
傷つくのか、怒るのか、笑って受け流すのか──それは相手の課題であり、あなたがコントロールできることではありません。

私たちにできるのは、
「何を言うか」「どんな言葉を選ぶか」という自分の行動を決めることだけ。
その先の相手の反応は、自分の課題ではないのです。

4. 自分を信じて、言葉を発すること

自分を信じて、素直に言葉を発すること。
それはときに、誰かを遠ざけてしまうかもしれません。
正直な言葉に傷つく人や、距離を置く人も出てくるでしょう。

でも、それは仕方のないことです。
むしろ、あなたがあなたらしく言葉を選んで接することで、
これまで以上に深くつながれる人、自然と距離が縮まる人も必ず現れます。

また、全員から好かれようとしている人もいますが、実はそのような人は、
実際には全員から好かれているわけではありません。
「誰からも好かれる」という姿勢を保とうとすると、逆に本当の自分を隠してしまうことになり、
本当のつながりは生まれません。

本当に大切にしたいのは、
誰かに合わせることではなく、
ありのままの自分を受け入れてくれる人たちとつながることなのだと思います。

5. まとめ:自分に集中して生きる

「どう思われるか」を気にしすぎて、自分の言葉を押し殺すのはもったいない。
相手の反応は相手の課題、自分がどうありたいかは自分の課題。
それを分けて考えるだけで、心は驚くほど軽くなります。

大ベストセラー『嫌われる勇気』でも繰り返し語られるように、
私たちは他人の課題に介入せず、自分の課題に集中することで、
より自由で、幸福な人生を歩むことができる
のです。

だからこそ──
誰かの評価という自分が作り上げた幻想に、怖れて立ち止まるのではなく、素直な自分を、ちゃんと表現していきたい。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA