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英語多読おススメ『Holes』(著)Louis Sachar

Holes

Amazon.co.jp: Holes : Louis sachar: 洋書

主人公のStanley Yelnats(名前は回文!)は、太り気味で気弱、いじめられっ子で、友達もいない少年。
ある日、濡れ衣を着せられ、少年の更生施設へ送られることになります。

その施設は、テキサスの砂漠の真ん中。
そこで少年たちは、最低限死なない程度の食事と寝床を与えられ、毎日ひたすら穴(holes)を掘ることを命じられます。

Stanley was not a bad kid. He was innocent of the crime for which he was convicted. He’d just been in the wrong place at the wrong time. It was all because of his no-good-dirty-rotten-pig-stealing-great-great-grandfather.

これは家族に代々伝わる冗談。
「何か悪いことが起きたら、すべて“ろくでなしのブタ泥棒のひいひいおじいちゃん”のせいにする」というものです。

物語は、冴えない少年の話から始まりますが、同時進行で110年前、テキサスの砂漠がまだ湖だった頃の物語も展開していきます。

過去と現在が少しずつ絡み合い、やがてひとつの物語へと収束していく――。


そこにはヨーロッパからの移民のエピソードも登場し、日本の歴史観や世界観とは違う角度の世界が広がり、洋書を読む醍醐味かと思います。

Stanley Yelnatsの名前が回文である面白さが、物語の展開の鍵になっているのもあり、日本語版はどのように翻訳されているのか気になりますが、
舞台や登場人物の背景なども、英語のまま味わうことで一層の魅力を感じられます。

冴えない少年がどう成長していくのか、そして“Holes”の意味がどう落ちていくのか…。
ページをめくる手が止まらなくなります。

英語多読向けではあるものの、現在と過去の話が絡み合い、登場人物も増えるので、ある程度読み慣れてきた頃に手に取るのがおすすめの一冊です。

そして、砂漠が舞台なので、夏に読むのがおススメです!

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