“Life is the sum of all experiences.”(人生とは、すべての経験の総和である)
人生の価値は「どれだけお金を貯めたか」ではなく、
「どれだけ経験したか」「どんな時間を過ごしたか」で決まる、という考え方です。
アメリカでは、65歳で50万ドルの貯蓄を持ってリタイアした人たちが、
85歳までの20年間で使ったのは、わずか11%だけだった。
つまり、「老後のため」に一生懸命働いて貯めたお金を、
結局ほとんど使わないまま人生を終えている。
それって、何年も“ただ働き”したのと同じじゃない?
いい会社に入り、ひたすら長時間働いて、
60代や70代で引退し、「黄金期」と呼ばれる老後をゆっくり過ごす——。
「老後のために今を我慢する、それって本当に幸せなの?」と問いかけてきます。
「死ぬときにお金を残すよりも、人生のあらゆる瞬間を味わい尽くすことに時間とお金を投資しよう」——そんなメッセージが、章ごとに少しずつ形を変えて繰り返されていて、
「自分はどう生きたいか」を考えさせられます。
時々難しい単語も登場しますが、各チャプターの最後にはサマリーもあり、
全体的に同じ主張が繰り返され、シンプルな英語で書かれているので、多読にも向いています。