アメリカの小学生の Judy Moody(ジュディ・ムーディ)のシリーズ、第7巻。
感情の起伏が激しく、ちょっと短気で“ムーディー”なところもあるけれど、ユニークな発想と行動力でまわりを驚かせるタイプ。
何かに夢中になると止まらないエネルギーを持ち、弟の Stink(スティンク) と仲良くケンカしながら、日々成長中。
第7巻『Judy Moody: Around the World in 8 1/2 Days』では、19世紀の女性ジャーナリスト Nellie Bly が「72日間で世界一周」を成し遂げた実話をもとに、国ごとにグループに分かれて調べ発表をするという課題が出されます。
ジュディは仲良しの Frank, Rocky, Jessica と一緒に「イタリア」を担当。タランティラダンスを調べて、発表で披露しようと計画します。
そんなとき別のクラスの Amy Namey が登場。
名前が Judy Moody と同じように韻(rhyme)になっていて、すぐに意気投合します。さらにAmyは「Rhyme Line Club」という、世界中の韻を持つ名前の人と手紙をやりとりするクラブに入っていて、その話にジュディはすっかり夢中に。Amyの家に誘われて遊びに行くことになり、わくわくしながら新しい友情を広げていきます。
しかしその一方で、ジュディは グループとの大事な約束(ダンス練習の待ち合わせ) を忘れてしまい、Frankたちを怒らせてしまいます。
ジュディはお父さんやお母さんに相談しながら、正直で、でも大胆な、ユーモアあふれる方法で仲直りしようとします。
そのときお母さんが言ったのは、
“It’ll work out, honey. Everybody makes mistakes. Just be honest.”
仲良しだったり、怒ったり、正直に謝ったり……子ども同士の関わり合いの中でいろんなことが起こるけれど、それがまたほほえましく感じられるお話です。
アメリカの小学生って、こんなふうに自分たちで調べて、自分の言葉で発表する授業が多いのだろうか。もし子どものころにこんな授業だったら、きっと楽しかっただろうなと、ちょっと羨ましくなりました。