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英語多読おススメ Judy Moody Girl Detective

Judy Moody, Girl Detective

Judy Moody is in a mood. A sleuthing, Nancy Drew kind of mood. So what’s a WBMS (world’s best mystery solver) to do? Go find a mystery, that’s what! And she doesn’t have to snoop for long: when Mr. Chips, a beloved crime-dog-in-training, goes missing, Judy Drewdy and her chums, agents Dills Pi…

アメリカの小学生の Judy Moody(ジュディ・ムーディ)のシリーズ、第9巻。
感情の起伏が激しく、ちょっと短気で“ムーディー”なところもあるけれど、ユニークな発想と行動力でまわりを驚かせるタイプ。
何かに夢中になると止まらないエネルギーを持ち、弟の Stink(スティンク) と仲良くケンカしながら、日々成長中。

第9巻「Girl Detective」は、子どもの想像力と行動力のすごさに思わず感心してしまう一冊です。


きっかけは、ジュディが夢中になった Nancy Drew シリーズ。憧れの少女探偵ナンシーのように、「自分も謎を解いてみたい!」と決意するところから物語は動き出します。

“A mystery is out there, Stink. Maybe not in the backyard exactly. But it could be right under our noses. All we have to do is pay attention.”

弟のスティンクに向かって、「謎はすぐそばにあるの。大事なのは観察力!」と語るジュディ。言葉の端々から、彼女のワクワクした気持ちが伝わってきます。

さらに、探偵ごっこに必要だと信じて家中から小物を集める場面もユニーク。
お母さんの口紅やコンパクト、眉ペン、マニキュア、毛抜き、ヘアピンを抱えて現れて、

“Stink, don’t you know anything about detective work? Everybody knows lipstick is for writing SOS message.”

と真剣に言い放つジュディ。映画やドラマで、口紅で「SOS」と書き残す場面をマネしようとするジュディが、なんとも可愛らしい。

やがて物語は「行方不明になった警察犬」をめぐる事件へ。ジュディは弟やクラスメートを巻き込みながら、探偵ごっこを本気で展開し、予想外にユニークな方法で事件を解決していきます。

読みながら「子どもの頃ってこういう遊びを本気でやったなあ」と懐かしむよりも、むしろ「なんてクリエイティブで大胆な子ども時代!」と驚かされます。そして、こんな風に想像力を全開にして仲間を巻き込みながら日常を冒険に変えてしまうジュディに、ちょっとした憧れすら抱いてしまいました。

大人が読んでも、子ども時代を振り返るというより、「こんな発想で生きてみたい」と刺激を受ける、そんな一冊です。

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