「Magic Tree House」は、ファンタジーと世界の歴史が絶妙に融合した冒険シリーズです。
英語圏の児童向けの優しい英語でストーリーが進みつつ、大人も考えさせられる哲学的な示唆に富み、約50冊あるので、英語多読におススメです。
第3巻は、ジャックとアニーは魔法のツリーハウスに乗って、古代エジプトへタイムトラベルします。
幻のような**蜃気楼(mirage)が見えたり、どこか神秘的な黒猫(black cat)**に導かれたりと、次々に不思議な出来事が起こります。
ピラミッドの内部では、棺(coffin)やミイラ(mummy)、象形文字(hieroglyphs)の話も登場します。
そんな冒険の中で、ジャックとアニーは**フテピ(Hutepi)**という女性のゴーストに出会います。
彼女はかつて「ナイル川の女王(Queen of the Nile)」と呼ばれた人物で、今は自分の「Next Life(来世)」のために大切なもの——**死者の書(Book of the Dead)**を探しているのです。
フテピの願いを聞いたジャックとアニーは、彼女のために知恵と勇気をふるい、手助けすることを決意します。
物語には古代エジプトの文化や死生観が自然に織り込まれており、単なる子ども向けの冒険譚にとどまらず、「本当にこんな世界があったのかもしれない」と思わせるリアリティがあります。
史実とフィクションが絶妙に混ざり合うことで、まるで自分もタイムスリップしたような気持ちにさせられます。