シェイクスピアとエリザベス時代のロンドンへ
英語多読におススメのシリーズMagic Tree House25巻『Stage Fright on a Summer Night』は、シェイクスピアとエリザベス1世の時代にタイムトラベルする物語です。子供向けの作品ながら、その物語の描写にはルネサンス期のロンドンが広がり、当時の文化や社会が垣間見えます。
舞台が人々を魅了した時代
舞台が人々の主要な娯楽だったこの時代、電気のない劇場では昼間に公演が行われ、劇は観客との距離が近い生きた芸術でした。ジャックとアニーが訪れるのは、まさにその劇場の中心であるグローブ座。ここで彼らは、シェイクスピアの代表作『真夏の夜の夢』の世界に飛び込みます。
シェイクスピアの不朽の名台詞
シェイクスピアの台詞は、現代でもなお広く引用され、私たちに深い余韻を残します。そして、この25巻でも巧みに折り込まれ、物語に彩りを添えています。例えば、
- “I’ll note you in my book of memory.”(あなたを私の記憶の書に記す)
- “All the world’s a stage.”(この世は全て舞台)
- “Good night, good night! Parting is such sweet sorrow.”(おやすみ、おやすみ。別れはかくも甘美な悲しみ)
- “Thy life’s a miracle.”(汝の命は奇跡)
- “I have had a most rare vision. I have had a dream past the wit of man to say what dream it was.”(私は極めて珍しい幻を見た、人の知恵では説明できぬほどの夢を見た)
英語で読む価値
この25巻は、シェイクスピアの名台詞を楽しく垣間見るには絶好の本です。時代を超えた普遍的な真理や人間の感情を映し出し、大人にとっても改めて考えさせられます。英語圏ではおそらく小学生で習うような、シェイクスピア不朽の名言に触れる機会としても価値があります。
頻出単語
単語 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
matt | 光沢のない、くすんだ | The walls were painted in a matt white. |
ragged | ボロボロの、みすぼらしい | He wore a ragged coat. |
slump over | 前かがみになる、ぐったりする | He slumped over the desk, exhausted. |
charged toward | ~に突進する | The bull charged toward the matador. |
nudged | 軽く突く、そっと押す | She nudged him to wake him up. |
stage fright | 舞台恐怖症 | He suffered from stage fright before the performance. |
blast | 爆風、一陣の風、大騒ぎ | There was a sudden blast of wind. |
dally | ぐずぐずする、時間を浪費する | Don't dally, or you'll be late! |
chubby | ぽっちゃりした | The baby had chubby cheeks. |
tatter | ボロボロにする、ぼろ切れ | His old jacket was in tatters. |
rotten | 腐った、ひどく悪い | The apples were rotten. |
blushed | 顔を赤らめた | She blushed when he complimented her. |
riddance | 厄介払い | Good riddance to that old car. |