小学生の Judy Moody(ジュディ・ムーディ)。
感情の起伏が激しく、ちょっと短気で“ムーディー”なところもあるけれど、ユニークな発想と行動力でまわりを驚かせるタイプ。
何かに夢中になると止まらないエネルギーを持ち、弟の Stink(スティンク) と仲良くケンカしながら、日々成長中。
ある日、クラスメイトの Jessica Finch が ティアラをつけて登校。Spelling Bee(スペリングコンテスト)で優勝して賞としてもらい新聞に載ったと知ります。
そこから「どうしたら有名になれるか?」を探し始め、次々と“作戦”を試していきます。
🌀 Judyの「有名になりたい!」大作戦
- ジョージ・ワシントンの種⁉
チェリーの種に「GW」と彫り、「250年前にジョージ・ワシントンが彫った」(嘘)として、ガレージセールで披露しようとするも失敗。 - ペットコンテストでMouseと共演
猫のMouseと出場して2位!…が、写真撮影でMouseが逃げ出し、ジュディの 肘だけが新聞に掲載。 - ギネス記録に挑戦!
仲良しの友達Frank, Rocky,と弟Stinkと4人で、靴ひもを結んで「いもむし歩き」のギネス記録に挑戦。
“We’re going to be a giant creepy-crawly. Let’s tie our shoelaces together, then walk like a caterpillar. The old record is ninety-eight feet and five inches.” (超巨大なムシになるんだよ。靴ひもをお互いにつないで、イモムシみたいに歩こう。前の記録は98フィート5インチだって!)
でも――結果は…?
まあ、予想通りの“ズッコケ”です。
🏥 思いがけない展開
そのとき、クラスメイトの Frank が転んで、ジュディに小指を踏まれて骨折。みんなで病院へ行くことに。
病院のplayroom遊び部屋で、ジュディは車いすに座った女の子 Laura(ローラ) に出会います。
“I got a new heart. They can’t let me walk around yet.”
(新しい心臓をもらったの。まだ歩いちゃだめって言われてるの)
ふとおもちゃ箱をのぞくと、そこにある人形たちは、髪がなかったり、手足がなかったり、汚れていたりと、病気の人形ばかり。
ジュディは思わず口にします:
That’s not fair. They should at least have dolls to play with that aren’t sick.”
(そんなのおかしいよ。少なくとも、病気じゃない人形もあっていいはず)
🌙 Judyの気づき
そして、あるユニークな方法で、Lauraの役に立つ方法を思いつき、実行に移します。
🌱 感想と学び
「有名になりたい」という気持ちから始まったジュディの冒険は、偶然の出会いや気づきを通して、「人の役に立つこと」こそが本当に意味のあることだ、と気が付き行動に移します。
ユーモアたっぷりの前半と、温かい感動のある後半のバランスが絶妙です。
なお、作中には
“mealworms(昆虫食)”、
“nocturnal(夜行性)”、
“exoskeleton(外骨格)” など、少し難しめの単語も登場します。
文脈からの推測がしづらいので、時々辞書で確認しながら読むのがおすすめです。