英語多読におススメのMagic Tree House、27巻では、ジャックとアニーがアメリカの祝日、感謝祭の起源を探る冒険へタイムトラベルします!
メイフラワー号で、イギリスから新大陸(アメリカ)に渡った人々、ピルグリムたちと、彼らを助けた先住民ワンパノアグの人々との出会いが描かれた物語です。
新しい土地での生活は過酷でした。寒く厳しい冬、未知の環境、限られた食料――その結果、最初の冬を乗り越えたのはわずか半数の50人ほどでした。
スクワントの貢献
そんな彼らを支えたのが、先住民であるワンパノアグ(Wampanoag)の人々です。その中でも特に重要な役割を果たしたのが、スクワント(Squanto)という先住民です。かつて奴隷としてイギリスに連れて行かれ、英語を学んだ彼はピルグリムたちとの通訳として活躍しました。
また、『Magic Tree House#27』のクライマックスでは、先住民スクワントがジャックとアニーにこう語りかけます。
"One day, men came in ships. They took me to Europe as a slave. In that new land, I was a stranger. I felt different and afraid. I saw the same fear in your eyes. You must always be kind to those who feel different and afraid."
ある日、男たちが船でやって来て、僕を奴隷としてヨーロッパに連れて行ったんだ。
見知らぬ土地で、僕はよそ者で、不安で怖かった。
君たちの目にも、同じ不安を見たよ。
だから、怖がっている人や違うと感じている人には、いつも優しくしなくちゃいけないんだ。
異なる土地や文化で不安を抱える者へのやさしさを説いたこの言葉は、先住民たちの寛容な精神を象徴しています。
初めての感謝祭
翌年の秋、ピルグリムたちは最初の収穫を祝う集まりを開きました(1620年)。感謝の気持ちを込めたこの祝宴が、後に“Thanksgiving”としてアメリカ全土に定着していきます。
その後、1939年にフランクリン・D・ルーズベルト大統領によって、感謝祭は11月の第4木曜日に正式な祝日と定められ、現在に至ります。
Magic Tree House #27 頻出単語
単語・表現 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
rattle | ガタガタ音を立てる、動揺させる | The old windows rattled in the wind. (古い窓が風でガタガタ揺れた) |
jerk | 急に動く、ぐいっと引く | She felt the car jerk forward. (彼女は車が急に前に動くのを感じた) |
strangle | 絞め殺す、息を詰まらせる | Fear seemed to strangle her voice. (恐怖で声が出なくなった) |
a blur of people | 人の群れ(ぼんやりとした動き) | The city was just a blur of people and lights. (街は人と光のぼんやりした動きで溢れていた) |
crackling fire | パチパチと燃える火 | They sat by the crackling fire, telling stories. (彼らはパチパチ燃える火のそばで物語を語った) |
arm exercising | 銃やマスケット銃を撃つこと | He spent the morning arm exercising with his musket. (彼は朝、マスケット銃を撃って過ごした) |
squash | 潰す、押しつぶす | She squashed the bug with a tissue. (彼女はティッシュでその虫を潰した) |
hearth | 暖炉、炉床 | They gathered around the hearth to stay warm. (彼らは暖を取るために暖炉の周りに集まった) |
sputter | パチパチ音を立てる、しぶき | The fire sputtered as the wet wood burned. (濡れた木が燃えて火がパチパチ音を立てた) |
sizzle | ジュージュー音を立てる | The steak started to sizzle as it hit the hot pan. (ステーキは熱いフライパンに乗せた途端、ジュージュー音を立て始めた) |
時を超えた冒険を通じて、ピルグリムたちから先住民への感謝の気持ちや、人と人とのつながりの大切さを感じられる一冊。
日本ではなじみの少ない感謝祭について英語で学べるのも、このシリーズの魅力です。
ぜひ一緒に歴史の旅に出かけましょう! 😊