英語多読はしたいけれど、「いかにも子ども向けの児童書」はちょっと気が進まない――そんな方におすすめなのが、古典文学の世界です。
勧善懲悪になりがちな児童書とは違って、裏切りや嫉妬、理不尽な出来事も含めて人間の複雑さを描き、かならずしもハッピーには終わらない物語。簡易版もいろいろ出版されていますが、まずはオンラインで読んでみるのもおすすめです(下記は月額880円ほど)。
少し読み進めてみて、難しすぎて楽しめない、と思えば他の作品を読めばいいですし、気軽に試せます。
私自身は紙の本で読むのが好きなのですが、この古典作品についてはオンラインで読みました。名作が読み放題で、レベル別に検索でき、とても使いやすいです。
1. The Merchant of Venice(ベニスの商人)/William Shakespeare
話のストーリーは「なんとなく聞いたことがある」くらいですが、英語で読める!と思えるとそれだけで嬉しくなります。人間の欲や正義をめぐる展開が印象的で、古典ならではの深みを感じます。
2. Julius Caesar(ジュリアス・シーザー)/William Shakespeare
陰謀、友情、裏切り――政治と人間関係の駆け引きを描いた歴史劇。短いセリフが多く、読みやすい構成です。
3. Othello(オセロ)/William Shakespeare
嫉妬と信頼をテーマにした悲劇。イアーゴーの巧妙な策略によって壊れていく人間関係がリアルに描かれ、心理的な深みを感じます。
4. A Christmas Carol(クリスマス・キャロル)/Charles Dickens
ケチな男スクルージの心が変わっていく、冬の定番ストーリー。語彙も文体も比較的やさしく、英語多読の導入にもぴったりです。
5. Les Misérables(レ・ミゼラブル)/Victor Hugo
人間の救いと希望を描いた大作。長編ですが、短縮版(abridged version)なら英語学習者にも手が届きやすい内容。名場面を英語で味わう喜びがあります。
💡多読のコツ
・「すべて理解しよう」とせず、わからない単語があってもOK。
・なんとなくでも、知っているストーリーから入ると、内容理解がぐっと楽になります。
・難しそうに見えても、古典は人間ドラマ。時代を超えて共感できるテーマが多いです。
古典作品を読むと、「世界で広く知られている物語を英語で読めた」というだけで、純粋に嬉しくなりますし、自信にもつながります。
少しずつでも、自分のペースで“名作の英語”に触れていく――そんな読書時間を楽しんでみてください☺