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『So B. It』:邦題:ソー・ビー・イット、真実を探す少女の勇気と家族の絆を描く物語
知的障害を持つ母親と暮らす12歳の少女、ハイディが主人公の物語です。
本作は、日本でも『ソー・ビー・イット』というタイトルで翻訳版が親しまれています。言葉を持たない母親が唯一口にする謎のフレーズ「ソー・ビー・イット」に込められた意味を紐解く、感動の家族 愛 の作品です。
語彙数(ワード数):約44,000語
総語数はおよそ44,000語ほどで、ペーパーバックとしては中規模なボリュームです。ストーリーに引き込まれるため、多読に慣れている方であれば、一気に読み進められる程よい長さとなっています。
作者名:Sarah Weeks(サラ・ウィークス)
アメリカの人気作家 Sarah Weeks による作品です。彼女は児童文学において、繊細な感情の揺れ動きをシンプルな言葉で表現することに長けており、本作も世界中で高く評価されています。
英語圏での対象年齢:10歳〜13歳(Middle Grade)
現地の小学校高学年から中学生向けに書かれたアメリカ 児童書 おすすめの一冊です。思春期の入り口に立つ少女の葛藤と成長が、等身大の視点で描かれています。
英語レベル:高校英語程度
文体そのものは少女の視点なのでシンプルで読みやすいですが、冒頭から「I’d be lying, if I said that given a choice, I wouldn’t rather know than not know.」のような、仮定法を用いた奥行きのある表現が登場します。中学英語を終え、少しステップアップしたい方の学習教材としても適しています。
物語の年代と舞台の場所:2000年代初頭、ネバダ州からニューヨークへ
物語はネバダ州のリノから始まります。世間から隔絶された生活を送っていたハイディが、長距離バス(Greyhound)に乗り込み、大陸を横断してニューヨークを目指す壮大な旅が舞台となっています。
『So B. It』のあらすじ
物語の主人公ハイディは、言葉をほとんど話せない知的障害のある母親と二人で暮らしています。そんな二人を家族同然に支えてきたのが、隣人のバーナデットでした。
ある日、ハイディは古いカメラの中に残された写真を見つけ、「ママの過去を知りたい」という強い願いを抱きます。バーナデットは外の世界の危険を案じて猛反対しますが、激しい口論の末、ハイディはたった一人でネバダ州からニューヨークまでのバスの旅に出ることを決意します。
学校にも通わず、限られた世界しか知らなかった彼女にとって、外の世界は驚きの連続でした。旅の途中で彼女は多くのことを学びます。
- 嘘と真実: 人がなぜ嘘をつくのか、そして真実を話すことの重みを知ること。
- 喪失と自立: いつの間にかお金をすられてしまうといった、現実の厳しさ。
- 大切な人の存在: 離れて初めて気づく、ママやバーナデットへの愛。
小さな失敗や出会いを積み重ねながら、彼女は一歩ずつ目的地へと近づいていきます。ソー・ビー・イット あらすじの核心である「母の過去」の先に、彼女は何を見つけるのでしょうか。読み進める手が止まらなくなる、希望の物語です。
切ない設定ながらも、最後には温かい光が差し込むような読後感を味わえます。ぜひ原書で手に取ってみてください。