最近、駅ナカや観光地、さらにはコンビニの一角など、至るところでガチャガチャ(カプセルトイ)を見かけるようになりました。
ガチャガチャの中身がとても細かく、そして「かわいい」。日本らしいデザインやクオリティの高さが、そのままお土産になる魅力につながっています。サイズも小さく、持ち運びにもぴったりで、
「街に溢れる外国人観光客に人気だからでしょ?」と思われるかもしれませんが、実はそれだけではありません。
ガチャガチャが流行っている“意外な理由”は、出店側=売る側の都合にあるのです。
たとえば、こんなメリットがあります。
1. 人手がいらない
ガチャガチャは、基本的に無人で運用可能。レジも接客も不要です。やることといえば、カプセルが空になったら補充するだけ。人手不足が深刻な日本において、この「人がいらない」という仕組みは大きな魅力です。
2. 電気を使わない
電気を使わず、人力で回すガチャガチャは、電気代がかからない。24時間稼働してもコストゼロ。エネルギー効率も良く、環境負荷も小さい。これも、意外と見逃せないポイントです。
3. 小スペースでOK、賃料も安い
駅の片隅や施設の空きスペースなど、いわゆる「デッドスペース」でも設置可能。ガチャガチャ専用の広いスペースがあるお店もありますが、無くても始められて、出店コストが非常に安く抑えられます。
4. 客単価が意外と高い
何が出るかわからないワクワク感も大きなポイント。お気に入りが出るまでついつい何度も回してしまいますが、1回数百円という低価格なので、気軽にチャレンジしてしまう心理も働き、
気がつけば、10分程度で2,000〜5,000円を使っていることも珍しくありません。
つまり、短時間で高い客単価を実現できる商材なのです。カフェに行って、一杯1000円程度のコーヒーで何時間も過ごす事と比較したら、短時間で意外と高い客単価です。
このように、ガチャガチャは
「少ない人手・少ないコスト・高い利益率」
という、現代の日本にとって理想的なビジネスモデルともいえる存在。
買う側の「かわいい!」「楽しい!」という気持ちと、
売る側の「手間がかからない」「利益が出る」がぴったり一致した結果、
いま、街にガチャガチャがどんどん増えているのです。