■ 心に残った一言:「自分は人でできている」
先日、YouTube大学で、ひでちゃん(中山秀征さん)がゲストとして登場し、あっちゃん(中田敦彦さん)のインタビューを受けている回を観ました。
「怒らないこと」「戦わないこと」(勝ち負けをつけても、相手に恨みの気持ちが残るだけ)
「謙虚でいること」「バカでいること」(新しいことにオープンで、偉そうにしない)——
大御所感を感じさせない謙虚で親しみやすいお人柄、胸に響く言葉でどんどん引き込まれ、2時間弱があっという間に過ぎました。
特に心に残ったのが、
**「自分というのは、人からできている」**という言葉です。
■ 人からもらった“他力”が自分になる
「“我が”なんて、生まれたときには無い」
「親から、先生から、友達から、先輩後輩から——」
「その日話したこと、聞いたことを自分の中で考えて、咀嚼して、取り込んでいく」
「そうやって人からもらった“他力”が、自分をつくっていくんだ」
「いろんな人と出会い、聞き、咀嚼して、残ったものが“自分”。だからこそ出会いが大事」
この話を聞いたとき、「まさにそうだ」と思いましたし、また、心理学の社会構成主義の理論に通じるものがあるなと思いました。
■ 自分は「出会い」でできている
私自身も、幼い頃は親や祖父母、先生の影響を受け、
学校では友達や先輩後輩との関わりの中で、少しずつ考え方やふるまいを学んできました。
社会に出てからは、職場の人や取引先、旅や留学先や趣味や勉強会での出会いなど、
日々の人間関係の中で、自分が少しずつ変わってきたと感じています。
たとえ反面教師のような存在の人、でも、それもまた学び。
「自分」は、人との関わり抜きには語れない——そう思います。
■ 大人は関わる人を選べる
だからこそ、**「これから誰と関わっていくか」**はとても大切なこと。
義務教育までは家庭環境も学校の友人も選ぶことに限界があります。
でも大人になった今は、誰と時間を過ごすか、どんな価値観に触れるかを、自分で選べます。
それは自由でもあり、責任でもある。
「どんな人と関わるか」は、「どんな自分になるか」とつながっているのだと思います。
■ 本や漫画や映画も大切な“出会い”
もちろん、本や漫画や映画などNetflixやYouTubeからの影響も大きいです。
物語の中の言葉にハッとさせられたり、新しい視点をもらえたりすることもあります。
自分の中のアンテナが広がるような感覚。
本などの出会いもまた、自分をつくる要素のひとつです。
■ 『アルケミスト』がくれた旅心
例えば最近読んだ本、パウロ・コエーリョの『アルケミスト』。
羊飼いの少年サンチャゴが、夢で見た“宝物”を探すために旅に出る物語です。
スペインからアフリカ、砂漠を越えてピラミッドを目指す——そんなスケールの大きな冒険。
読んでいるうちに、
「アフリカ大陸の砂漠、ピラミッドに行ってみたい」と思いました。
■ でも、動き出すには「人」が必要
けれど、本を読んだだけでは、現実の一歩はなかなか踏み出せません。
長い休みが取れるか、費用など、現実的な不安や迷い。すぐに“できない理由”が頭に浮かんできます。
でも、もしそのとき、実際にエジプトへ旅行に行った人に出会ったら?
その人の言葉で、費用などの現実的な問題も解決策を見つけ
「私にもできるかもしれない」と、少しずつ心が動いていきます。
■ アンテナを広げるのは本、スイッチを入れるのは人
本は、心のアンテナを広げてくれる存在。
でも、実際にそのアンテナを動かし、スイッチを入れてくれるのは人との出会いだと思います。
「自分は人でできている」
その言葉が、今回のインタビュー動画でますます深く響いています。