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英語多読おススメ Judy Moody Declares Independence

Judy Moody Declares Independence

A visit to Boston has put our famous third-grader in a revolutionary mood. But staging a revolt in the form of a tea-throwing Boston Tub Party has her dad reading the riot act. Will a real-life crisis involving her brother, Stink, finally give Judy a chance to show her courageous quick thinki…

この本は、アメリカの小学生の女の子・ジュディが、家族と一緒にボストン旅行を経験したことを通じて、アメリカの独立の歴史や、自分自身の「自由」と「自立」について、ユニークな方法で学んでいく物語です。

物語の中では、Paul Revere(ポール・リビア)、John Hancock(ジョン・ハンコック)、Ben Franklin(ベンジャミン・フランクリン)といった、日本人でも一度は聞いたことがある名前が登場します。

ベン・フランクリンの有名な “Don’t cry over spilled milk.” という言葉が、 “Don’t cry over spilled chocolate milk. に言い換えられていたりして、子どもらしいクリエイティブな発想もあふれています。

印象的だったのは、ジュディの両親の言葉です。お父さんはこう言います。
“Freedom doesn’t come without a price.” (自由には代償が伴うものだ)
お母さんも、こう教えます。
“If you want more freedom, you’re going to have to earn it. Show us you can be more responsible.”(もっと自由が欲しいなら、自分で勝ち取らなきゃいけないのよ。もっと責任感があるって、私たちに見せてちょうだい)

アメリカでは、自由は勝ち取るもの、責任とセットだ、ということを、こんなふうに自然に子どもに伝えるのだな、と感じました。

さらに物語の中では、Sybil Ludington(シビル・ラディントン)という少女のエピソードも紹介されます。アメリカ独立戦争の時、彼女はリスクを冒して暗い夜道を馬で駆け、イギリス軍の接近をアメリカ軍に知らせたのです。ジュディは彼女に感銘を受け、クラスのみんなの前でこう発言します。

Sybil Ludington should be in our social studies book for everybody to read about. Girls should get to be in history books, too. Especially girls who did independent stuff, don’t you think?
(シビル・ラディントンは、みんなが読むべき社会の教科書に載るべき。女子だって歴史の本に載るべきだと思う。特に、自立したことをした女の子なら、そう思わない?)

この言葉に、クラスの女子たちが賛同する場面も素敵です。

アメリカの女性たちが自由で強い印象を持つのは、こうして、小さい頃から自由は勝ち取るもの、責任とセット、さらに「自分の意見を言う空気」が育まれているからなのかな、と考えさせられる一冊でした。

全体的にユーモラスで深刻になりすぎず、アメリカの歴史や、自由と責任について、どのように子どもたちに伝えているのかが垣間見えるところがとても興味深いです。

英語は口語表現が多く、チャプターごとに話が簡潔にまとまっているので読みやすく、英語多読にもおすすめの一冊です。

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