アメリカ、ケンタッキー州の孤児院で育ったベスは、孤児院の地下でチェスを指す用務員に出会い、そこで才能を開花させていく。
その後、養母に引き取られ、チェスのトーナメント大会に出場して賞金を得るようになる。
物語の舞台は、ケネディが大統領選に出馬するころ。
チェス界も社会も、白人男性中心で、女性が活躍するのは難しい時代だった。
養母は専業主婦として抑圧された生活を送り、鎮静剤やアルコールに依存していた描写も印象的。
ベス自身も初潮や初体験など、女性としての成長が描かれ、男性社会の中で戦いながらも、女性らしさへの心の揺らぎが織りこまれている。
Netflixでドラマ版を見ていたため読みやすかったが、もしドラマでの予備知識がなく、さらにチェスにも詳しくないと、少し読みにくさを感じるかもしれない。