投資の教科書を笑い飛ばせ!母が「20年目の卒業」で掴んだ、不屈の大逆転劇 日経平均が歴史的高値を塗り替える2026年

2026年、日経平均が歴史的高値を塗り替える中、私の母(80歳目前)が、一つの大きな決断を下しました。20年連れ添った証券口座の、利益確定です。

その手法は、絶句するほど、投資本に書かれた「やってはいけない」のオンパレード。しかし、結末は180万円のプラスという、勝利でした。

目次

第1幕:定年退職と「元同僚の口コミ」という出発点

物語の始まりは2007年。定年退職を迎えた母は、長年勤め上げた「退職金」の一部を投資に回しました。 財務諸表や経済ニュースは難しくて分からない、と目もくれず、母が信じたのは「元同僚や先輩たちの口コミ」。共に働いた仲間たち(経済専門家等ではなく普通のおじさんとおばさんです)が「あそこは高配当でいいらしい」と語る言葉を頼りに、いくつかの銘柄を買い揃えました。

しかし、そのタイミングは皮肉にも「リーマンショック直前」という歴史上最悪の高値掴み。 そのラインナップの中には、当時「鉄板の高配当株」と言われた東京電力も含まれていました。嵐の前の静けさの中、母の投資人生は幕を開けました。

第2幕:東京電力は、買った時の10分の1という大暴落

直後に襲った2008年リーマンショック。さらに2011年の震災。 特に東京電力は、買った時の10分の1という無残な価値にまで沈みました。母も決して無関心ではなく、「大失敗しちゃった……長年働いた証なのに」と嘆く日々が何年も続きました。

それでも母が退場しなかったのには、明確な理由がありました。

  • 「別財布」という絶対防衛圏: 投資金はあくまで余剰資金。日々の生活費は別途確保されていたため、嘆きはするものの、実質的な生活へのダメージはゼロでした。
  • 最強の「ほったらかし力」: 経済ニュースと睨めっこしなかったことが、逆に、結果的にはパニック売りを防ぎました。自然災害や未知のウイルスなど、人間の力を超えた事態の前では、分析よりも「放置できる無知さ」が最大の防御となったのです。

第3幕:2026年、時代のうねりが「10分の1」を救う

2020年頃、世界がハイテク株バブルに沸く中でも、母の口座はまだ冷たい冬のままでした。

しかし、今年2026年。空前の株価高騰がついに母の銘柄たちをも天空へと押し上げました。東京電力がいまだに10分の1の価値しかないという絶望を、他に分散して持っていた「今の時代に利益を出す企業」たちの爆発的な上昇が、力技でねじ伏せたのです。

特定の銘柄に執着せず、「いいらしい」と、普通のおじさんとおばさんから聞いた株を複数持っていた。結果として、その無知だけれど「分散したおかげ」で、20年という歳月を経て母を救い出し、含み損を一気に180万円のプラスへと変えました。

最終幕:『DIE WITH ZERO』が突きつける、幸福のジレンマ

しかし、「数字上の勝利」の今、私は思わずにはいられません。ビル・パーキンスの説いた「能力の賞味期限」という真実を。

60歳のあの時。退職金の一部で株を買う代わりに、そのお金で「世界クルーズ」へ行っていれば? 港から旅立ち、異国の風に吹かれ、五感で世界を味わう。その「経験」は、20年分の「記憶の配当」となって、母の人生を豊かに彩ったかもしれません。

80歳の今、手元には180万円の利益確定。 安心は手に入れた。でも、世界クルーズに行くほどの体力は残っていません。いくら積んでも買い戻せません。

結びに:母が遺す「生きた教訓」

母の20年は、NISAに挑む私たちに、重く、切ない教訓を授けてくれます。

  1. 「投資の正解」は無い、長期で辞めなければ数字上は勝てる。たとえ、デタラメな手法で、1社が10分の1の価値になっても、他がカバーする「分散力」と、嵐を待てる「放置力」があれば。
  2. けれど、お金を「数字」のまま死なせてはいけない。どこでいつ何にお金を使うか、も、投資と同じように大事

80歳を前に確定させたこの180万円。 これは、20年間の忍耐が生んだ「卒業証書」です。これを、今の体力で楽しめる「最高の喜び」に100%使い切ること。それこそが、母が辿り着いた「投資の出口」なのです。

※母に何に使う?と聞いたら、「定期預金」という答えが!??笑

※「無知」やデタラメな手法を推奨しているわけではありません、念のため。

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