ブラッシュアップライフ

英語多読 Magic Tree House #39の魅力

―深海の冒険を通して見つけた、幸せの秘訣―

英語多読におススメ、 Magic Tree Houseシリーズ、39巻、ジャックとアニーが挑む次なるミッションは、「幸せの秘訣(the secret of happiness)」を探すこと。


その答えを求めて、魔法のツリーハウスが連れて行ったのは、1870年代の海洋探査の時代。彼らは科学調査船「H.M.S.チャレンジャー号」に乗り込みます。

嵐と巨大タコ――思いがけない命との出会い

旅の途中、突然の嵐に襲われ、ジャックとアニーは海に投げ出されてしまいます。
死を覚悟したそのとき、彼らを救ったのは、なんと巨大なタコ。

「怖い!」と思った存在が、やさしく、思いやりを持って彼らを助けてくれたのです。

命の選択――科学と共感のはざまで

しかしその直後、調査船の乗組員がそのタコを捕獲してしまいます。
「新種の発見だ!」「標本にしよう!」と盛り上がる大人たちに対し、ジャックとアニーは必死に訴えます。

「このタコは私たちを助けてくれたんです!
生きたまま、海に返してあげてください!」

その叫びに心を動かされた教授たちは、タコを海へと戻してやることを決断。
“感謝”と“思いやり”が命を救った瞬間でした。

知識だけではない、「幸せ」のヒント

物語の冒頭、教授はこう言います:

“We will conquer our fears through knowledge.”
「私たちは知識で恐れを克服するのだ」

でも、ジャックとアニーとの冒険を通じて、彼はこう言葉を変えます。

“You taught us that our fears can best be conquered through compassion.
Even we scientists must never forget to have compassion for all living creatures.”
「恐れを克服するには、知識よりも共感が必要だ。
科学者であっても、命あるものへの思いやりを忘れてはならない」

幸せの秘訣とは?

ジャックとアニーが深海で見つけた答えは、意外にもシンプルなものでした。

幸せの秘訣は、他者への共感と思いやりにある

それは知識でも物質的な豊かさでもなく、
目の前の誰かを思いやる心こそが、人を幸せにし、自分自身の恐れをも乗り越える力になるのです。

シンプルな英語で、海への大冒険は進み、「幸せの秘訣とは?」という哲学的なテーマ、大人の心にも響きます。

心がじんわり温まる一冊。

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