ブラッシュアップライフ

言語化の魔力 樺澤紫苑(著)

言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える (幻冬舎単行本)

言葉には力がある。 思いや感情を「書く」「話す」、 それだけで心が楽になる。 現実が変わる、人生が動き出す! 精神科医として30年の経験と、 YouTubeで4000超の悩み相談に答えてきた実績の集大成! 著書累計220万部突破の、大人気精神科医が贈る、 究極の「悩み」解消本!! ◎前に進めない「停滞」こそが悩みの本質 ◎悩み解消のために、原因を取り除く必要はない ◎脳科学的にも「言葉」には不安を鎮める効果がある ◎ネガティブな口癖は、悩みを増幅させる呪いの呪文 ◎「あの人だったらどうするだろう?」と考えてみる ◎人間は変えられなくても、人間関係は変えられる ◎その悩みは、いつの悩…

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1. 4人に3人が悩みを解決できていない

著者・樺澤紫苑氏によると、世の中の75%の人は悩みを抱えたまま立ち尽くし、残りの25%は悩みに直面してもすぐに対処し、自己成長へとつなげていきます。悩みの本質は「解決できないこと」ではなく「停滞していること」にあります。

著者は8年かけて4000人以上の悩みに答えてきた経験をもとに、悩みを解消するための具体的なメソッドを本書で紹介しています。

2. 悩みを解消する方法とは

●「検索する」:すでにある知恵を探す

まずは、ネットや本などから、同じような悩みへの対処法を調べてみる。悩みはほとんどの場合、すでに誰かが通った道です。

●「悩みの再設定」:言い換えて捉え直す

極端な「ゼロか100か」で考えず、「普通」を入れて柔らかく捉える。たとえば「まったくできない」ではなく、「少しずつ進んでいる」と言い換えてみる。

3. 「相談」と「言語化」の力

●人に相談する

多くの人が悩みを誰にも相談できずに抱え込んでいます。話すことで、思考が整理され、気持ちが軽くなります。

●言語化する(=漠然としたつらいモヤモヤを外化する)

私たちの思考の95%は無意識下で処理されています。言語化によって、その無意識下にあるネガティブな思考や感情を引き上げ、曖昧だった悩みを具体的に捉えることができるようになります。

これは「メタ認知」の実践でもあり、データを外付けハードディスクに移すように、頭の中のモヤモヤを一度外に出す作業。外化して初めて、他人と共有し、共感されることができます。

4. 共感とオキシトシンの効果

自分の気持ちを言葉にして共有し、誰かに共感されると、脳内には「オキシトシン」が分泌され、安心感や幸福感が得られます。

また、自分が自己開示すれば、相手も自己開示してくれる「返報性の法則」が働き、人間関係もより深まります。

5. 行動することが何よりも大事

どれだけ本を読んでも、どれだけ考えても、行動しなければ何も変わりません。今日できる小さなこと――たとえば「ゴミを拾う」「早起きする」といったことでも構いません。

小さな一歩を踏み出すことで、心は前に進みはじめます。

6. あきらめる・手放す勇気も必要

すべてのことが「自分の努力でなんとかなる」とは限りません。できること・できないことを見極め、無理なものは手放す。

ときには「三十六計逃げるに如かず」という言葉の通り、戦わずに引くことも必要です。万策尽きたなら、撤退という選択もまた賢い判断です。

7. 最後に:他者貢献の力

誰かのために行動する、感謝を伝える、自分からギブ(与える)する。そうした行動は、巡り巡って自分に返ってきます。これもまた、返報性の法則のひとつです。

まとめ

悩みを抱えて苦しいときこそ、言葉にして外に出してみる。言語化は、自己理解と他者とのつながりの第一歩です。そして、言葉にしたことは、行動につながっていきます。

「悩みを抱えること」ではなく、「悩みにとどまること」が問題なのだと気づかせてくれる一冊です。

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