英語多読におススメMagic Tree Houseシリーズ21巻、Magic Tree House #21: Civil War on Sundayは、ジャックとアニーが1861年から1865年の南北戦争時代にタイムスリップし、その現実を目の当たりにする物語です。
ジャックはタイムスリップ直後、"Civil War"(南北戦争)と聞いて「cool」と感じ、当初はゲームのように面白そうだと思っていました。しかし、実際に野戦病院の悲惨な光景を目にしたとき、その気持ちは一変します。負傷者のうめき声や、血に染まった包帯の山に囲まれ、戦争の現実が一気に彼にのしかかり、早くミッションを終えて帰りたいと感じるようになります。
南北戦争の有名な看護師クララ・バートンと、ドラムボーイとの出会い
この野戦病院で彼らは、敵味方関係なく負傷者を看護する看護師クララ・バートンや、ジャックより少し年上のドラムボーイに出会います。ドラムボーイは、戦場での兵士の指示や戦術を伝える重要な役割を担い、その鼓動が戦場の士気を左右する存在でした。しかし、同時にその若い命もまた、爆発音が轟く戦場で容易に失われるものであることをジャックは理解します。
シンプルな英語で、戦争の悲惨さを知る
All war is a cruel. People feel they might fight for causes they believe in, but they soon discover that war is not about glory and fame. It's about misery and terrible pain and sadness.
あらゆる戦争は残酷なものだ。人々は自分が信じる大義のために戦うつもりでいるかもしれないが、やがて気づくことになる。戦争は栄光や名声のためではなく、悲惨さ、激しい痛み、そして深い悲しみのためにあるのだと。
本書は、タイムトラベルするというフィクションながらも、
戦争が単なる「栄光」や「名誉」を求めるものではなく、"A Whole world can vanish in that flash, all a young man's joys and sorrows, all his memories."(その一瞬で若者の喜びも悲しみも、全ての思い出が消え去ってしまう)という現実を、シンプルな英語で描いており、読みやすく、英語多読におススメです。
頻出単語
単語 | 意味 | 用例 |
---|---|---|
confederate | (南北戦争時の)南軍兵士、連合 | Confederate soldiers fought against the Union. |
union | (南北戦争時の)北軍、連邦 | The Union army sought to preserve the United States. |
dreary | わびしい、陰鬱な | The battlefield felt dreary under the gray sky. |
glaring | まぶしい、にらみつける | The glaring sunlight reflected off the bayonets. |
weary | 疲れ果てた、うんざりした | The soldiers felt weary after days of marching. |
heaved | 持ち上げた、あえいだ | He heaved the wounded soldier onto the stretcher. |
scorch | 焼く、焦がす | The sun scorched the barren battlefield. |
ragged | ボロボロの、みすぼらしい | The soldier wore a ragged uniform. |
hoarsely | しわがれ声で | He shouted hoarsely for help. |
cannon shell | 砲弾 | The cannon shell exploded nearby. |