『宇宙兄弟』宇宙への夢と兄弟の絆を描く人生応援漫画

今回紹介するのは『宇宙兄弟』です。
この作品をひとことで言うなら、「宇宙飛行士を目指す兄弟の姿を通して、夢を追い続けることの尊さを描いた人生応援漫画」です。

タイトルの通り、テーマは宇宙と兄弟です。
ただ、実際に読んでみると、単なる宇宙開発漫画でも、兄弟愛の物語だけでもありません。

夢を一度あきらめた大人が、もう一度前を向く話であり、
子どものころに交わした約束を、人生をかけて追いかける話でもあります。

宇宙の広さに負けないくらい、物語も長く、深く、熱い。
まさにロングランで読み続けられている名作だと思います。

今回は、そんな『宇宙兄弟』の魅力を、自分なりの視点で書いてみたいと思います。

目次

この作品はどんな漫画か

『宇宙兄弟』は、小山宙哉先生による宇宙飛行士をテーマにした漫画です。

主人公は、兄の南波六太と、弟の南波日々人。
子どものころ、二人は一緒にUFOを目撃したことをきっかけに、「将来は一緒に宇宙へ行こう」と約束します。

弟の日々人は、その夢をまっすぐ追いかけ、若くして宇宙飛行士になります。
一方、兄の六太は社会人として働きながらも、夢から少しずつ遠ざかっていました。

しかし、ある出来事をきっかけに会社を辞めることになり、六太はもう一度、宇宙飛行士を目指すことになります。

ここから始まるのが、兄・六太の再挑戦の物語です。

宇宙飛行士になるための試験、訓練、仲間との出会い、挫折、葛藤、そして成長。
宇宙という壮大なテーマを扱いながらも、描かれているのは非常に人間くさいドラマです。

だからこそ、宇宙に詳しくない人でも自然と入り込める作品になっています。

ここが面白い

この作品の面白さは、まず「夢を追うこと」がきれいごとだけで描かれていないところにあります。

六太は天才型の主人公ではありません。
むしろ、迷うし、悩むし、落ち込むし、嫉妬もします。
弟が先に夢を叶えていることへの複雑な感情もあります。

でも、それでも前に進む。

この不器用さが、六太という主人公の大きな魅力です。

少年漫画の主人公のように一直線に突き進むのではなく、大人としてのプライドや不安を抱えながら、それでも夢に向かって歩き出す。
そこに、読んでいる側も強く励まされます。

また、宇宙飛行士になるまでの過程が非常に丁寧に描かれているのも大きな魅力です。

選抜試験、閉鎖環境での共同生活、チームワーク、判断力、体力、精神力。
宇宙飛行士という仕事が、ただ頭がいいだけでも、体力があるだけでも務まらないことがよく分かります。

そして何より、人との関係性が深い。
六太と日々人の兄弟関係はもちろん、JAXAやNASAで出会う仲間たち、指導者、ライバル、家族。
一人ひとりの登場人物に人生があり、それぞれの夢や背景がある。

だから、読み進めるほどに「この人たち全員を応援したい」と思えてくるんですよね。

この作品が刺さる人

この作品は、こんな人におすすめです。

仕事や人生で少し立ち止まっている人
大人になってからもう一度夢を追いたい人
兄弟や家族の絆を描いた物語が好きな人
宇宙や科学に興味がある人
熱いけれど、押しつけがましくない人間ドラマを読みたい人
長く付き合える漫画を探している人

逆に、最初から派手なバトルやテンポの速い展開だけを求める人には、少しゆっくり感じるかもしれません。

ただ、じっくり人間ドラマを味わいたい人にはかなり刺さる作品です。
特に社会人になってから読むと、六太の迷いや再挑戦の重みがより深く響くと思います。

私が特に好きなポイント

個人的に『宇宙兄弟』で特に好きなのは、六太が「遅れてきた主人公」であるところです。

弟の日々人は、先に夢を叶えた存在です。
それに対して六太は、どこかで自分をあきらめかけていた大人です。

普通なら、ここで「自分にはもう無理だ」と思ってもおかしくありません。
でも六太は、そこからもう一度立ち上がる。

この姿が本当にいいんです。

夢を追うことに年齢は関係ない。
一度遠回りした人生にも意味がある。
むしろ、遠回りしたからこそ見える景色がある。

『宇宙兄弟』を読んでいると、そんなことを自然に感じさせてくれます。

また、兄弟の関係性も素晴らしいです。
兄が弟を誇りに思い、弟もまた兄を信じている。
ただ仲が良いだけではなく、時に距離があり、時にすれ違い、それでも根っこの部分では強くつながっている。

この兄弟のきずなが、作品全体を支える大きな柱になっています。

※ここから少しネタバレを含みます。
物語が進むにつれて、宇宙飛行士になることがゴールではなくなっていきます。

宇宙へ行くために何を乗り越えるのか。
宇宙で何を成し遂げるのか。
そして、誰と一緒にその景色を見るのか。

六太と日々人、それぞれの道が交差していく展開は、読んでいて何度も胸が熱くなります。

まとめ:なぜ今すすめたいのか

『宇宙兄弟』は、宇宙を舞台にした壮大な漫画でありながら、描いているテーマはとても身近です。

夢を持つこと。
一度あきらめた夢にもう一度向き合うこと。
仲間を信じること。
家族や兄弟とのきずなを大切にすること。

宇宙という大きなテーマの中に、人生で大事なものがたくさん詰まっています。

長期連載作品なので、今から読むには少しボリュームがあると感じるかもしれません。
でも、その長さこそがこの作品の魅力でもあります。

六太の歩みを追いかけていると、自分も少しずつ前に進んでいるような気持ちになる。
そんな不思議な力を持った漫画です。

仕事に悩んでいる人にも、夢を追っている人にも、少し元気がほしい人にもおすすめしたい一作です。

気になった方は、ぜひ一度手に取ってみてください。今回は『宇宙兄弟』を紹介しました。
これからも「明日、誰かにすすめたくなる漫画」を、1日1作品ずつ気ままに書いていこうと思います。

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