『トリリオンゲーム』ハッタリと技術で世界を獲りにいく“令和の成り上がり”漫画

今回紹介するのは『トリリオンゲーム』です。
この作品をひとことで言うなら、「口八丁の天才と技術屋の天才が、ゼロから1兆ドルを目指す令和版ビジネス成り上がり漫画」です。

タイトルだけ聞くと、少し大げさに感じるかもしれません。
でも、この漫画はその“大げささ”こそが魅力です。

主人公たちが掲げる目標は、1兆ドル。
普通に考えれば無謀です。
けれど、その無謀な夢を、ハッタリ、営業力、技術力、人脈、勝負勘で本当に形にしていく展開が、とにかく気持ちいい。

今回は、そんな『トリリオンゲーム』の魅力を、自分なりの視点で書いてみたいと思います。

目次

この作品はどんな漫画か

『トリリオンゲーム』は、稲垣理一郎さん原作、池上遼一さん作画によるビジネス漫画です。

主人公は、世界一のワガママ男・ハルと、気弱だけれど凄腕エンジニアのガク。
正反対の二人が手を組み、「1兆ドル稼ぐ」というとんでもない目標を掲げて起業するところから物語は始まります。

ハルは、天才的なコミュニケーション能力と度胸を持つ男。
相手が大企業の重役だろうが、投資家だろうが、まったく物怖じしません。

一方のガクは、人付き合いは苦手だけれど、技術力は本物。
ハルの無茶ぶりに振り回されながらも、システムやサービスを形にしていく実務の要です。

この二人が、IT、ゲーム、メディア、金融、巨大企業との競争など、さまざまなビジネス領域に挑んでいきます。

単なる起業漫画ではありません。
営業、技術、資金調達、組織作り、事業拡大、競合攻略までを、エンタメとして一気に読ませるビジネスバトル漫画です。

ここが面白い

この作品の面白さは、まずハルの圧倒的な営業力にあります。

普通なら無理だと思う場面でも、ハルは相手の懐に入り込み、空気を変え、勝負の土俵を作ってしまう。
それは単なる口先ではなく、相手が何を求めているのか、どこに欲望があるのかを見抜いたうえで動いているからです。

法人営業の目線で見ると、このハルの動きはかなり面白いです。
商品を売る前に、相手の期待値を上げる。
実績がない段階でも、未来の可能性を見せる。
目の前の商談を、次の大きな展開につなげる。

かなり漫画的に誇張されていますが、営業の本質が詰まっている場面が多いんですよね。

そして、もう一つの面白さがガクの存在です。
ハルのように前に出るタイプではありませんが、彼がいなければ事業は形になりません。

ハルが夢を売り、ガクが現実に落とし込む。
この役割分担が非常に良いです。

営業だけでもダメ。
技術だけでもダメ。
ビジネスは、夢を語る人と、それを実装する人がそろって初めて前に進む。
その当たり前だけど大事なことを、物語として熱く見せてくれます。

この作品が刺さる人

この作品は、こんな人におすすめです。

仕事やビジネス漫画が好きな人
起業やスタートアップの世界に興味がある人
営業力や交渉力をテーマにした作品が好きな人
天才同士のコンビものが好きな人
勢いのある成り上がりストーリーを読みたい人
池上遼一さんの迫力ある作画が好きな人

逆に、現実的なビジネス手順を淡々と学びたい人には、少し派手に感じるかもしれません。
ただ、ビジネスの空気感や、勝負どころで人を動かす熱量を楽しみたい人にはかなり刺さると思います。

私が特に好きなポイント

個人的に『トリリオンゲーム』で特に好きなのは、ハルの“ハッタリ”が単なる無責任な大言壮語ではないところです。

ハルは、とにかく大きく見せます。
まだ何もない段階でも、まるで巨大企業のように振る舞う。
普通に考えれば危なっかしいのですが、そのハッタリが人を巻き込み、チャンスを生み、次の現実を引き寄せていく。

これは営業の世界でも近いものがあります。
もちろん嘘はいけません。
でも、未来の可能性を相手に信じてもらう力は、営業にとって非常に大きい。
「今できること」だけを並べるのではなく、「これから一緒に作れる未来」を見せられるかどうか。
そこにハルというキャラクターの強さがあります。

そして、その横にガクがいるのが本当に良い。
ハルの勢いを、ガクの技術が支えている。
夢を語る人間と、夢を実装する人間。
この二人の関係性が、作品全体のエンジンになっています。

※ここから少しネタバレを含みます。
物語が進むにつれて、二人の事業はどんどん大きくなっていきます。
最初は小さな起業の話だったものが、やがて巨大企業との競争や、業界そのものを動かすような展開になっていく。

このスケールアップが非常に気持ちいいです。
しかも、ただ勢いで勝つのではなく、相手の構造を読み、弱点を突き、勝てる場所を探していく。
ビジネスを“戦略ゲーム”として描いているところが、この作品の大きな魅力だと思います。

まとめ:なぜ今すすめたいのか

『トリリオンゲーム』は、令和の時代に読むビジネス漫画としてかなり面白い作品です。

起業、IT、資金調達、営業、交渉、組織作り。
現代的なビジネステーマを扱いながら、漫画としての勢いと熱量がしっかりあります。

そして何より、ハルとガクのコンビが魅力的です。
前に出る人間と、裏で支える人間。
夢を語る人間と、現実を作る人間。
その両方がそろって、初めて大きなビジネスは動き出す。

社会人が読むと、単なる娯楽漫画ではなく、仕事への向き合い方や、人を巻き込む力について考えさせられる作品でもあります。

営業職の人には、特に刺さるはずです。
ハルのように大胆にはできなくても、「相手の期待値を上げる」「未来を見せる」「勝負どころで一歩踏み込む」という姿勢は、学べる部分が多いと思います。

気になった方は、ぜひ一度手に取ってみてください。今回は『トリリオンゲーム』を紹介しました。
これからも「明日、誰かにすすめたくなる漫画」を、1日1作品ずつ気ままに書いていこうと思います。

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